スイングの繰り返し精度

「ハンマー打法」以外に自分で考えてアマチュアとしての僕が有限の練習時間を最大限有効に活用するためにかなり変わったトライをしています。

オーソドックスなゴルフのスイングは「動かすところ」、「コントロールしなければならないところ」がたくさんあります。

たとえば、

・体重移動
ボールを遠くに飛ばすためには「体重移動」は有効です。
しかし、繰り返し精度を上げるためには「体重移動」は妨げになります。

・軸移動
体重移動と似ていますが、背骨周辺の「回転軸」を平行移動させることもスイングときちんと同期すれば
インパクトゾーンでのヘッドの移動が直線的になりボールを長く押せたり、方向性がよくなったりしますが、
これもタイミングがずれるとスクエアなインパクトの邪魔になります。

・アームローテーション
左腕とシャフトに角度がついているとトップで左腕とシャフトを同一のスイングプレーンに入れるためには、左上腕のアームローテーションが必須となります。
このローテーションをしすぎるとフェースが開きすぎるし、少ないとヘッドがプレーンの外に出てしまいダウンでプレーン外からプレーン内に入ってくる動きにつながります。
この結果一旦プレーンの内側に入ったヘッドがまたインパクトで外に出て行くため、インサイドアウトがきつくなってしまいます。

・コック
これは非常に難しい動きです。テイクバックの途中で左手の親指方向に手首を「折る」のが正しいコックとされています。
しかし、スイングの途中で手首の傾きを動かすなんて、そんなダイナミックな動きを普通のアマチュアが毎回同じ様にできるとは思いません。

一般的に「正しい」とされるトップの形を作るために、これだけのダイナミックなパラメータを毎回正しく行わなければなりません。
もうちょっと簡単になりませんかね〜〜?

実は、トップを作るまでは、まあ、比較的遅い動きで、気をつけて行えばなんとかなるでしょう。
しかし、そのトップから、インパクトまでの、ほんの0.1、0.2秒の時間の中で、これだけのダイナミックなパラメータを
逆にすべて戻して、スクエアなインパクトに持っていかなければなりません。

何が難しいって、この「一瞬」の間に、体重を移動して、軸も移動して、アームローテーションを戻して、
コックをリリースしてきれいにスクエアにボールをインパクトする、この動きがもっとも難しいです。

仮に卓球のスイングなら、トップで作った面をキープしたまま、まっすぐ(まあ肩を中心とした円周上を動きますが、意識としては真っ直ぐです。)
動かしてボールにヒットさせるところを、「円に振る」以外に、これだけのパラメータを毎回「同じ様に」
繰り返し、動かさないとだめなんです。超むずかしいと思います。

2006年にゴルフに本格的に取り組んでから、このいくつもの動きを一瞬でやるのは「無理」と思って、
ずっと「体重移動」、「軸移動」、「アームローテーション」、「コック」を排除して打とうとしていました。

しかし、左腕とシャフトの角度をつけたままだったので、「フェースターン」を止めることができませんでした。

「ハンマー打法」を思いついて、ようやく、「フェースターン」を排除できそうになって来ました。

少ない(限られた)練習時間で繰り返し精度を上げるために、下記の様にしています。

<排除したいパラメータ(動き)>
・フェースターン
・軸移動
・重心移動
・アームローテーション
・ダイナミックなコック
・膝の高さの変化
・膝の左右位置の変化
・腰の回転(腰を切る動き)


<排除しない(できない)パラメータ>
・腕の上げ下げ
・肩の回転
(・コックのリリース)// これはまだ決めかねてます。


極端に言えば、上記の2つの動きだけで、繰り返し精度良く打ちたいのです。
これだけ「動かさない」ものが多いと飛距離は損しますが、それはあえて受け入れます。
飛距離より精度を追求するのが僕の「新々ハンマー打法」です。