フェースターンは悪?笑。

ゴルフは非常に難しいスポーツです。ボールは小さい、ヘッドも小さい、シャフトは長い、、、。
色々ある道具を使う球技で、一番「正確に打つ」のが難しいと思います。(的が小さいだけに)

で、ただでさえ的が小さく正確に当てるのが難しいのに、従来のオーソドックスなゴルフスイングの複雑さと言ったら、、、、
体重移動して、踏み込んで、コック入れて、アームローテーションして、タメて、ダウンでフェースをスクエアに戻して、、、
気が遠くなるぐらいです。
(>_<)

僕は、大学のころまで、色んなラケットスポーツをやりました。
バドミントン、卓球、軟式テニス、硬式テニス等です。
ゴルフも面(フェース)でボールをヒットするという共通項はあります。
一般にテニスとは体重移動も近く、テニス経験者はゴルフの上達が早い、とも言われます。


が、しかし、オーソドックスなゴルフスイングでは、上記のラケットスポーツと決定的に違うポイントがあります。
それは、「テイクバック(トップ)でフェースを開く」ということです。


なぜかゴルフだけは、フェースを一旦開いて、テイクバックしてトップにもっていき、ダウンスイングの
途中で、そのフェースをスイングプレーン内で90度回転させてインパクト時点で正確にスクエアに戻し、
フォローでさらにフェースを回転させていく、という曲芸的なフェースコントロールを要求されます。
普通のラケットスポーツでテイクバックで面を開いたら「アホか、へたくそ」と言われます。(^^;;
なぜならば、瞬間的なスイングの最中にフェースを開いて閉じる動きは、フェースをボールに正しく
(思うとおりに)インパクトさせるためには「ご法度」だからです。


たとえば、卓球でドライブをかけるのであれば、テイクバックのトップの時点でフェースの角度は「やや下向き」で完成しています。
そのまま、フェースを下から上に斜めに振り上げることで、ボールにやや上向きの射出方向を与えながら
同時に順回転(いわゆるドライブ)をかけてネットを超えて鋭く下に変化するボールを打ちます。
もし卓球で、開いて閉じながらドライブを打って正確に相手のコートに入れろ、と言われたら、、。
まあ、常人には無理ですね。(^^;;


※ 余談ですが、高校の時の軟式テニスのチームメイトで「開いて、閉じて」ドライブを打つ人が居ました。
他のチームメイトはみんな、「あれだけは真似できん」とビビってました。笑

比較的、近いのは硬式テニスのスイングですが、それでも完全に(スイングプレーンに平行になるまで)
開いて閉じる打ち方をしている人を見たことはありません。

ほとんどすべてのラケットスポーツの指導では、「テイクバックで、すでに面を作っておけ。」といわれると思います。

それ以外にもゴルフ特有の難しいポイントはありますが、この「フェースを開いて閉じる」というのが、ゴルフを一番難しくしていると思います。

僕は2006年にゴルフを本格的に始めてから、ずっと、この動きと戦ってきた気がします。

繰り返しになりますが、「テイクバックで、インパクト時のフェースを作っておく」はラケットスポーツの基本です。
一方従来のゴルフスイングのトップでのフェースの向きは、プロゴルファーのスイング動画とかを見ると例外なくほぼスイングプレーンに平行です。
そこから、ダウンの2/3 ぐらいまではずっとスイングプレーンに平行で、腰の高さぐらいまで下りてきたときに急激にアームローテーションを行って、一気に90度回ります。

この非常に高速な90度回転を100発100中で精度よく実行できなければ、ゴルフの上級者にはなれないのです。
ド初心者が、右にばっかり打ってしまうのは当然です。(T_T)

僕は、この「ダウンの過程で90度回す」のが嫌で( コントロールしきる自信がなく )、
できるだけフェースターンをさせないスイングを目指して練習してきました。

たぶん誰でも一度ぐらいトライしたことあると思いますが、ノーコック、ノーフェースターンを目指したのです。
イメージとしては、硬式テニスのバックハンドのスイングです。

2006年の1月から、2013年の秋まで、普通のグリップでそれができる、と思ってずっと頑張ってましたが、
以前から、自分のスイングの分解写真や、スローモーションを見ると、やろうとしててもできていないことも自覚していました。

トップまでは、できてるんです。硬式テニスのテイクバックの様に。
この時、アームローテーションしていないと、シャフトはスイングプレーン内に入りません、
その上に斜めに飛び出しています。テニスラケットなら、そこから、同じように振っていけばフェースを
キープしたまま、インパクトまで持っていけます。(本当はテニスでも、若干遅れながら開いてますけどね。)

ところが、ゴルフクラブの場合、そこからダウンに入った瞬間、手は先に降りていくけど、
ヘッドの慣性力に負けて、まずシャフトがスイングプレーン内に入っていきます。
で、手とシャフトが一旦ほぼスイングプレーンに入り、その時点でフェースは思い切り開いてしまいます。
(T_T) (T_T) (T_T)

ゴルフのクラブは、ラケットと違って、極端に細長く、重心が先端に集中しているので、
左腕とシャフトに角度がついている限り、プレーンの外にヘッドを保ったまま振るなんてことはできないんです。
(T_T) (T_T) (T_T)

よっぽどゆっくりショートアイアンで振るときだけ、つまり、ショートアプローチでだけ、それが可能ですね。

で、結局、ノーコック、ノーフェースターン、ノーアームローテーションができているのは、トップまでで、ダウンに入った瞬間元の木阿弥。
(T_T)
まあ、それを意識してやってたので、他の人よりは、フェースローテーションが抑え目で、
「佐々木さん、フェースターンさせないんですね〜」って言われてました。
( でもトップまでしか人間の目には見えてませんからね。笑 )


ところが、、。見つけちゃったんです。思い切り振っても、フェースターンしない打ち方を!!